5月。鈍痛

GW明けのあの日。

痛みの種類は変わってきて、さすがのお母さんも「これはPMSではないのではないか??」と思いはじめました。

本当に痛かった。

お腹の中にまるい痛みの球があるようで。その球から痛みが波状にそとにひろがっていく感じ。脂汗と目蓋にギュッと力を打入れないとやり過ごせない痛み。

背骨がいたくて、下腹全体がジクジク痛む。

この痛みは陣痛に似ていたので、もしかしたら妊娠していて切迫早産かもしれないと一瞬考えました。

しかし生理後20日くらいなのでまず妊娠はありえないと、痛みに堪えながら思ってました。

痛むときは頭の中で水面に広がる水面派をイメージ。内側から外へ痛みを逃すように、ぼんやり数字を数えたりして。

鎮痛剤を飲んで30分ほどで痛みはやわらぎ、動けるようになったときはホッとしました。

「鎮痛剤は効く」

この事実は希望でしたが、ただ鎮痛剤も飲みすぎると効かなくなるといわれてたので、あまり飲めないなあとぼんやり思ってました。

これから先まだ生理は続きます。

こんな痛みが毎日ではないかもしれないけれど、続くことは明確なので、うんざりしました。

 

おばあちゃんの家に行ったときに。

「お母さん もうすぐ死ぬかもしれない」

と冗談で言ったことがあるの。

その時おばあちゃんは「あんたが死んだら子供たちはひきとるから安心しなさい」と言ってくれて。

お兄ちゃんは「生命保険の受取人 僕に変えてね」と笑いながら言ってました。

泣きそうなほど安心したの。

私の症状、まだ冗談で聞き流されるくらいなんだって。

 

おばあちゃんと二人台所で洗い物をしていたら「あんた それ更年期やないとね」と言われたから、「ああ、私もそんな年齢なのか…」って思いました。

帰りの車の中で、貴女は寝てしまっていたけど、お兄ちゃんが「症状はどんな感じなん?ひどいようなら病院いきいね」って言ってくれて、今の状況を話したことを思い出します。

 

不安なら病院行けばいい。

それはわかるのです。ただ行くことで、「もしガンだったら?」「卵巣系だったら?」「子宮になにかあったら?」それを知ることが怖かった。

たった一回、ひどく傷んだだけ。

もう二度とないかもしれない。

これは更年期だと自分に思い込ませたら、痛みはひくんじゃないかと、祈りに似た感じで繰り返し思い込ませてました